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洋々LABO > 特集 > 【慶應SFC】Open Research Forum 2018 参加レポート

最先端のテクノロジーを駆使して、クリエイティブで社会的意義の大きな研究が活発におこなわれる聖地――慶應SFCに対して、そんな憧れを抱く人はきっと多いはず。
「SFCって、実際は何をしているの?」と気になる方に、ぜひとも参加してほしいイベントがあります。それがKEIO SFC OPEN RESEARCH FORUM、通称「ORF」です。

2018年11月22日、23日の両日に、六本木の東京ミッドタウンでSFCが主催するORFが開催されました。本イベントは、慶應の湘南藤沢キャンパスにある研究会のほぼすべてが各々の研究やプロジェクトを展示発表する場です。

毎年開催される本イベントに参加する研究会の数は、およそ65。開催されたセッションやピッチの数はおよそ70以上と、SFCの魅力をたっぷり楽しめるイベントとなっています。

SFCの一大イベントだけあって、会場は大盛況! 慶應湘南藤沢学会によると、ORFには5000人近くの参加者が集まるそうです。(*1)

(*1) http://gakkai.sfc.keio.ac.jp/show/event.html

引用元:https://orf.sfc.keio.ac.jp/2018/wp/wp-content/themes/orf2018/asset/pdf/Tokyo-Midtown-East-B1F-JP.pdf

会場内はご覧のように所狭しと研究会が立ち並び、どの展示も大いに賑わっていました。 出展されているブースは分野などによって分かれているということはなく、デザインと生物学の研究会が横並びで出展をしていることも。歩いているだけで思いがけない面白さに出会えるのも、ORFの魅力の一つです。

プロジェクト・研究紹介

では、実際に展示されていた研究やプロジェクトの一部をご紹介します。

最初にご紹介するのは、水野大二郎研究会のプロジェクト展示。同研究会は「批判的にデザインする」をテーマに、さまざまな領域のデザインに挑戦を続ける研究会です。

今回のORFではファッションデザインのプロジェクトを複数展示。この写真に写っている白いワンピースドレスは、「アルゴリズミック・クチュール」と呼ばれるプロジェクトで作られたものです。モデルの体を3Dデータに落し、寸法に完全にフィットした型紙を自動生成することで、製造工程を自動化するだけでなく、無駄な布の廃棄を一切なくすことを可能にしました。

こちらは、3Dプリンターを用いて3次元的なデザインを施した洋服です。一見するとヒダのように見えますが、一般的なヒダが2次元的な作られ方をしているのに対し、この作品では3Dプリンターを用いることで、これまでにないニュアンスを生み出しています。

次に紹介するのはこちらの展示。

こちらは、SFCの未来創造塾の取り組みのひとつであるStudent Build Campus(SBC)による展示発表。SFCキャンパスに新たに作られる予定である滞在型研究教育施設の模型です。

今回の展示で発表されたのは、SFCキャンパス内で宿泊できる教育施設の構想。土地の独特の形を活かし、滞在する学生の知的好奇心を刺激する仕掛けや設計が随所に散りばめられています。

SBCはこれまでもいくつかの滞在型施設をキャンパス内に設計・施工しており、今回の施設がいよいよ最終フェーズとなります。アイデアから形にするまで、すべての工程を実際に学生が作り上げられるところがなんともSFCらしい展示です。

最後に紹介するのはこちらの展示。

一見、砂の山のように見えるこちら。実はこれ、猫のトイレの砂(!)でできた「触って動かせる地図」なのです。プロジェクターで山に沿って等高線が映し出され、砂の山の位置を変えると、等高線が自在に変化します。また、手を広げて地図の上にかざすと、なんとそこから水が湧き出て、山の高いところから低いところへとリアルタイムに流れていくのです(画像右側が水の溜まっている低いところ)。

上の画像のように、この地図はサーモグラフィーセンサーを利用してできた仕掛けです。この地図を使うことで、小学校の社会科で学ぶ等高線の概念が直感的に理解できるだけでなく、応用すれば、災害が起こった際の地殻変動や地形の変化により、どのような水害が起こるかを予測することも可能となります。実際に二子玉川地区をモデルとした災害予測のシミュレーションも展示されていました。

おわりに

今回紹介した展示は、ORFの数ある展示の中のほんの一部です。これらの他にも、今話題のAIに関する研究展示や、「ケア」をテーマにした看護学の研究展示、さらにはフリーランスを始めとする「新たな働き方」に関する制度的設計に関する研究展示なども充実。一日かけてもすべてを見きれないほど、ボリュームたっぷりのイベントとなりました。

特にAO入試では、具体的かつ強い志望理由が書かせません。SFCに進学を考えている人は、ぜひ自分の気になるテーマを探しにORFに参加してみましょう。もちろん、SFCをこれまで考えたことがなかった人にも、さらには現役の大学生や社会人もオススメ。知的好奇心を十分に満たすことができます。

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洋々の小論文トレーナー兼メンター。編集と執筆もしています。かぼちゃと春と動物が好き。