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はじめに

こんにちは!この『慶應で交換留学しよう!』に興味を持っていただき、ありがとうございます。
まず筆者である私の自己紹介をさせていただきます。私は慶應SFC環境情報学部3年生で、洋々でメンターとして働いています。そして、現在は慶應義塾大学の交換留学制度を用いて、スイスのベルン大学に留学しています。
この記事では、慶應義塾大学に入学した後、学部生として交換留学をしたいと考えていらっしゃる方に向け、交換留学の制度や実際の留学までのプロセスを実際の私の体験談などを交えながらご紹介します。

留学の種類

一口に”留学”と言っても、大きく分けて2種類の留学があります。1つは私費留学、もう1つは交換留学です。

私費留学

私費留学では、基本的に自分で留学したい大学や留学の期間などを全て決め、自分でその大学に申し込みます。そして、学費、生活費など諸々は全て自費となります。慶應に籍を置きながら留学する場合は、慶應の学費と留学先の大学の両方に学費を支払います。

交換留学

一方交換留学では、慶應大学が協定を結んでいる大学の中から自分が興味のある大学を選びます。その後志望理由書、研究計画書、面接などを通して、慶應内で選抜を行います。学費は、慶應大学のみに支払い、留学先の大学に学費を払う必要は原則としてありません。ただし生活費、教材費などは自費となります。

なぜ交換留学なのか?

自分で勉強したい大学や、期間を選べる私費留学の方が魅力的に映るかもしれません。しかし、慶應が協定を結んでいる海外の大学は、140校30カ国以上にも及び、十分な選択の幅があります。また交換留学をする場合は、慶應大学のサポートも付いていますし、学費も2重に払う必要はありません。
慶應からの交換留学生は毎年増えており、2019年度時点で280人近くが交換留学制度を使っています。

交換留学をするには?

さて、ここからはより具体的に交換留学制度に申し込むためのプロセスをご紹介します。
大まかな流れとしては、


大学選び

出願

1次選考

2次選考

留学

となっています。順に見ていきましょう。

大学選び

前にも述べました通り、慶應が協定を結んでいる大学は140校にも及ぶ大学の中から自分が行きたい国や研究したい分野に基づき、大学を探します。慶應大学国際センターのホームページには、全ての大学の一覧が載っています。その大学で勉強できることや、大学のPRビデオ、大学のホームページのリンクなどが掲載されています。
慶應義塾大学協定校一覧:http://www.ic.keio.ac.jp/keio_student/exchange/ex_partners.html
全ての大学が一斉に出願を開始するわけではなく、大学によって1期、2期、3期と申し込む期間が異なっています。1期ごとに、最大第6希望まで申し込むことができます。

出願

出願条件

出願する上で気をつけなければならないことは、全ての慶應の学生が交換留学に申し込めるわけではないということです。交換留学制度に出願するためには、主に以下の基準を満たす必要があります。

ⅰ)出願時に慶應義塾大学1、2、3年に在籍していること
多くの学生は出願時に学部2年生です。出願し、合格してから約1年後に留学となるので、ほとんどの学生は3年生時に留学しているということです。4年生時に出願する場合は、さらに制約があるので注意してください。
ⅱ)学業成績が優秀であること
具体的には、学業成績表における大学1年次からの成績の累積「交換留学用成績係数*」が3.30以上を指します。ピンと来ない方が多いかもしれませんが、簡単にまとめると慶應できちんと勉強していないと、交換留学制度に申し込めないということです。
*学業成績表に記載されているGPAとは計算方法が異なります。
ⅲ)語学能力証明書
留学先大学で使用予定言語の語学証明の提出します。基準は大学によって異なります。
※ここに挙げた以外にも細かい基準があります。詳細は国際センターホームページを確認してください。

 

出願書類

出願書類はウェブ上で「KEIO IC NET」にアクセスし、そこにアップロードします。したがって、手書きではなくワープロで準備することをおすすめします。
主な出願書類は以下の3つです。

ⅰ)志望理由書
留学を志望する理由を述べます。日本語、および留学先使用言語で書きます。
ⅱ)留学先での学習・研究計画書
慶應義塾大学での学習・研究を踏まえ、科目履修、研究指導、フィールドワーク等について、留学時の具体的な学習・研究計画を述べます。日本語、および留学先使用言語で書きます。
ⅲ)志望校別志望理由書
志望大学を志望順に選択し、各大学の志望理由を日本語および留学先大学使用言語で述べます。

1次選考

出願時に提出した書類を基に、1次選考が行われます。出願終了後、約1ヶ月後に結果が知らされます。

2次選考

2次選考は個別面接です。1人あたり15分程度で行われます。
私が面接をした際には、教室に教授が3人横並びで座っており、彼らと対面する形で真ん中に置いてある椅子に座りました。面接の内容は、主に私が出願書類で書いたことをより具体的に述べるというものでした。志望した大学の志望理由や、学習計画、日本に帰国したら何をしたいかなどを質問されました。また、私は留学先使用言語をドイツ語にしたため、面接の最後1、2分はドイツ語で行いました。

1次・2次選考で重視されるポイント

交換留学制度の選考で重視されることは、学業面や語学能力だけではありません。それ以上に重要な点として以下の6つが挙げられています。

① 留学計画目的や内容、留学希望大学に関する知識等
② 専門分野に関する知識 専門性や学業成績
③ 自己表現の明確さ
④ 自立心・精神的成熟度・社会性・積極性・協調性
⑤ 留学先大学使用言語の聴解力・口頭表現力・読解力・作文力
⑥ 異文化に対する適応力や柔軟性

合格した後は?

無事に2次選考に通ったからといって、自動的に合格した大学の”留学生”になるわけではありません。合格後も留学の準備がたくさんあります。

オリエンテーションの参加

出国までに約2回ほど開かれるオリエンテーションに参加することが必須となっています。異文化適応のケーススタディーをしたり、健康面・安全面のレクチャーを聞いたりします。

留学予定大学への出願

上に述べたように、慶應の選考を通ったからといって、自動的に合格した大学の入学資格をもらえるわけではありません。基本的には、自分が合格した大学の指示に従い、自分の情報をその大学に登録したり、交換留学生として相手の大学に出願したりします。
私の時は、ベルン大学に交換留学生の申請をし、ウェブ上で個人情報の登録や、履修する授業の申請を行いました。

その他準備

細かいことを挙げるとキリがないほど様々な準備が留学までに必要です。ビザの取得、保険の加入、住む場所の確保、、、など。
特に保険には注意が必要です。慶應の交換留学生が必須で入らなくてはならない保険の他に、国によってはその国が指定した保険に入ることが必要な場合もあります。私が留学しているスイスもその1つなので、私は現在2重で保険に加入しています。

奨学金

交換留学では、基本的に慶應大学のみに学費を支払います。しかし生活費は自ら負担する必要があります。
物価が高い国、地域もあるので、奨学金の申請を勧めます。交換留学生に向けた給付型の奨学金制度も多数あるので、ぜひ目を通してみてください。
例えば、慶應大学で申し込める給付型奨学金には以下のものがあります。
・慶應義塾大学交換留学生(派遣)奨学金
・日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度(協定派遣)
・トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム

私はJASSOの奨学金申請が通り、月80000円を受け取っています。申請する際には、学業成績、親の所得証明、志望理由書、学習計画書を提出しました。スイスでは、月に1回ベルン大学の在籍証明書を提出し、留学報告書を適宜書きます。

交換留学をしたい人に向けて

慶應の交換留学先は本当にたくさんあり、充実しているので、ぜひ交換留学してほしいです!私費留学では学費が高すぎる大学も、慶應の学費で勉強することができるのは魅力的だと思います。

一方で注意点は、慶應で交換留学したい気持ちが少しでもあったら、学業を怠らないことです。私の知り合いで、慶應のGPAが基準に満たず、交換留学できなかった人がいました、、、。
そして、志望理由書を計画的に進めること。特に、留学先使用言語で書く箇所は、その言語の先生に添削してもらうことを強く勧めます。そのためには、早めに自分で準備を進め、日本語の志望理由書をある程度仕上げておく必要があるでしょう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます!交換留学に申し込むまでには、様々な手続きがあり、ちょっとめんどくさいと感じることもあります。
しかし、学生という身分を使って、自分の好きな国・地域に1年間住める機会はなかなかありません。手続きも人生経験の1つだと思えば、自分の知識が広がります。
みなさん、慶應義塾大学に入学されたらぜひ交換留学制度を使って留学してみてください!

▶ 慶應で交換留学しよう![第2回]〜書類編〜 はこちら

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