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洋々LABO > インタビュー > インタビュー > 上智大学の入試倍率変動、どう見る?受験に臨む心構えと対策

多くの受験生が気にする「入試倍率」。特にAO入試や推薦入試は定員を少なく設定している大学も多く、枠が狭ければ狭いほど、緊張感が高まります。

中でも、上智大学の入試は毎年倍率の変動が激しいのが特徴。毎年倍率が発表されてから志望学科を変更したり、出願を取り下げたりする受験生も少なくありません。

実際のところ、入試の倍率はどの程度入試の難易度に影響するものなのでしょうか? 倍率によって志望学科の変更や出願の取り下げは本当に必要なのか、AO入試の最前線で10年以上サポートにあたる洋々代表の清水に、インタビューを行いました。


清水 信朗(洋々代表・GM)
洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。

「受ける人が多い=難しくなる」わけではない

――上智大学は多くの学部学科で倍率の変動が激しいことで有名ですよね。たとえば、受験生から人気の高い学科の一つである法学部の地球環境法学科は、2016年度は1.6倍、2017年度は3.0倍、2018年度は1.3倍と推移しています。なぜここまで変動するのでしょうか?

端的に言えば、上智は学部学科が非常に細分化しており、かつ一学科あたりの募集人数が少ないことが主たる要因です。そのため、一人増減するだけで、倍率への影響が大きくなります。募集人数が少ない学科では、5人強しか定員枠のない学科もあります。

一番倍率の上下が激しいのは総合人間学部の心理学科。募集人数は10名強(※2020年度は12名)ですが、人気の高い学科であることもあり、2018年度は3.8、2019年度は4.3と、高水準で倍率が上下します。

――実際、受験に際して倍率はどの程度気にする必要があるのでしょうか? 倍率が高いと不安になって志望先を変える受験生も多いと聞きます。

正直なところ、倍率はそこまで気にしなくて良いというのが私の意見です。倍率が高いということは、定員に対して受ける人が多いと言うだけのことであって、入試の難易度そのものが出願人数によって影響されるとは限りません。また、これまで10年以上入試の結果と倍率を追っていますが、倍率が高いからと言って合格の基準が高くなるという印象もありませんね。つまり、倍率が高くても、必ずしも優秀な人がたくさん志願しているというわけではないのです。

重要なのは、書類、レポート、試験を含め、どんな場合でも合格水準をいつもクリアできるほどに自分の実力を高めること。不安になって出願先を変えるということのないように実力をつけてほしいと思います。

――心強いアドバイスですね。しかし、実際に入試の段階になると、本命だけでは不安という気持ちから、AOで別の大学や学部学科を併願する受験生も多いことと思います。その際に、倍率という指標は参考にしても良いものでしょうか? つまり、「倍率が低い大学なら受かりやすい」という見立ては有効なのでしょうか?

そうですね。たとえば昔、ある大学の入試の一次選考(書類審査)の倍率が非常に下がった時期がありました。しかし、そこは二次試験でかなりしっかり受験生の実力が測られていたため、低いクオリティの書類を出した人はやはりほぼ不合格でした。その当時はまだAO入試がそれほど浸透していなかったので、志願者が今より少なかったことに加え、学校側で合格の基準を模索していた最中だったのかもしれません。

これらのことから、「倍率が難易度に全く関係ない」と一概に言えないこともあります。そのため、倍率が低い学部や学科の併願は、受験の戦略としてナンセンスというわけではなく、毎年ほとんど落ちる人のいない学部学科であれば、気持ち的にも安心して臨めると思います。

入試の難易度、どうやって見極める?

――では、競争率や難易度に関して、倍率以外にどのような指標で判断できますか?

出願資格において求められる評定や英語の民間試験のスコアなどで競争相手のレベルをある程度推し量ることは可能です。例えば、英検準一級以上が出願資格として求められるところは、出願する受験生の英語レベルはかなり高いはず。しかし、英検準一級以上を持つ受験生は母数が少ないため、人気の高い学部でないとすれば、倍率は低くなる傾向にあります。そのため、要件さえクリアしてしまえば、たとえば二次試験で日本語の小論文試験を課されたとしても、比較的通りやすいと言えるでしょう。

同じ大学の学部学科でも評定要件の有無により出願方式を分けているところでは、評定要件のある方式のほうが、ない方式よりも倍率は下がります。このように、出願要件が競争相手の質を見極めるためのひとつの指標とはなるのではないでしょうか。

――倍率が変動しやすい入試を受ける上で、受験生はどのような心構えで受験に臨むとよいでしょうか?

気にしないのが一番です(笑)。前年度の倍率が極端に高いとに不安を覚える人もいるかもしれません。あるいは、志望学科の倍率が他の学科に比べて低い場合、他学科の受験生が低い倍率の学科に流れてくるのではないか、と考える人も人もいるでしょう。しかし、倍率を見て志願先を変えるのは「その学科にはあまり興味がなかったけれど、倍率が低いから出してみよう」という人が多いように見受けられます。つまり、必ずしも強い思いを持った優秀な人ばかりが競争相手として増えるというわけではないのです。難易度が倍率によって大きく上下しないのも、そうした流れが関係しているのかもしれません。

「それでも心配」と感じる人は、とにかく実力をつけることに専念しましょう。特に上智大学は学部学科ごとに独自の合格基準を持っていて、その基準を超えるかどうかで合格が決まる印象があります。基礎力に加え、志望学部学科に特化した実力を身につけられるよう準備してください。

倍率は心配しなくて大丈夫!

倍率はあくまでも、定員に対して入試に臨む人がどれくらいいるかという量的な指標。受験生の母数が多い=受験生全体の質が高いということではありません。もちろん、受験生の母数が増えればそれだけ優秀な人が志願する確率も高まりますが、定員枠が狭い学部学科は、受験生がそこまで多くなくとも、倍率が高くなりやすいのが実状です。

洋々では、上智大学の各学部・学科の傾向に合わせて出願書類や課題レポート、小論文試験まで、全てを万全の態勢でサポートします。上智大学を志望する方は、ぜひ一度個別相談にお越しください!

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