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洋々LABO > 大学別情報 > 慶應義塾大学 > 現役生が語る!慶應SFCのメリット・デメリット

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1990年に開設された慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス、通称「SFC」。インターネットインフラの完備や、AO入試を初めて制度に導入するなど、大学改革の先駆け的存在として知られています。「21 世紀の学問や大学のあり方を先取りしつつ,時代が要請する新しい「知」の再編成と創造をめざす」という理念にも表される通り、多くの分野でリーダーシップをとり活躍する人材が輩出されています。

一方で、そのユニークさゆえに批判や誤解も多く、SFCに関するネット上の情報は玉石混交であるのが現状です。

そこで、本記事では現役慶應SFC生から見た慶應SFCのメリットとデメリットを紹介します。

慶應SFCのメリット

1. 必修が少なく、自由に時間割を組むことができる

SFCのもっとも大きな特徴は「自由度の高さ」です。他大学よりも圧倒的に全休(授業がない日)が作りやすく、自分のやりたいことに没頭できる環境が備わっています。例えば、「今期は、月曜日と火曜日に授業を詰め込み、水曜日から金曜日は全休にしてインターンに通って実務スキルを上げる」や「研究会に3つ入ってリサーチや研究スキルを高めるたいから、それ以外の授業コマ数は控えめにしよう」など、個々の学生がそれぞれのライフスタイルに合わせた履修を組んでいます。

その自由度の高さをうまく利用して、研究会に没頭する人、起業をする人、インターンに励む人など、大学構内に止まらずに成果を出す学生が多いのが特徴です。

以下の画像は、在学中の慶應SFC総合政策学部2年生の時間割になります。火曜日と木曜日はインターンをしているそうです。

2. 1年生から研究会に入れる

これもSFCならではの制度になります。多くの大学では3年生から研究会やゼミに入り、入会後は原則として卒業まで変更ができないのが通例。しかし、慶應SFCでは1年生から研究会に入れ、さらには最大3つまで研究会を同時履修ができます。そのため、ある研究室が「合わない」と感じた場合は、半期だけで履修を取りやめ、違う研究会に入り直しても良いわけです。

以下のような慶應SFCの考え方が根底にあるからこその制度だと考えられます。

多様で複雑な社会に対してテクノロジー、サイエンス、デザイン、ポリシーを連関させながら問題解決をはかる。そのために設立されたのがSFCであり、既存の学問分野を解体し、実践を通して21世紀の実学を作り上げることを常に目指してきました。https://www.sfc.keio.ac.jp/pmei/curriculum/より

3. 最先端の情報に溢れている

SFCにはそれぞれの分野においてアンテナを高く張っている人が多く、最先端の情報に触れやすい環境であると言えます。既にデザイナーとして案件を受注している人、実際に起業している人、プログラミングのコンテストで優勝している人などなど…。そんな仲間と話しているだけで、知的好奇心やモチベーションが高まります。さらに、経済学や経営学、心理学などといった社会科科学の分野から、数学、物理学、コンピューターサイエンスなど自然科学の分野まで、文理の領域を飛び越えた教授陣との交流も可能です。ひとつのキャンパスにこれほど網羅的な分野のプロフェッショナルが揃っているのは、SFCならではと言えるでしょう。

このように、多様な人材が集まる環境が卒業後に活躍する多くの人材を輩出している理由の一つかもしれません。

慶應SFCのデメリット

1. 立地が不便

湘南藤沢キャンパス(SFC)は神奈川県藤沢市にあり、さらに最寄駅の湘南台から離れたところに位置しています。そのため、駅に着いてからバスで移動する人が多く、長蛇のバス列になることもしばしば。

特に、雨の日に1限の授業がある日は30分ほどバス列に並ぶこともあり、都内から通学する生徒にとって辛いものがあります。

2. 履修選抜

SFCでは学年による履修制限がなく、誰もがどの授業でも履修可能。そのため、履修選抜制度により人数を調整するケースが多々見られます。中には選抜がない授業もありますが、多くのSFCにとって履修選抜は必ず通る道です。

選抜方式は、生徒の「授業に対する志望度」を元にしたシステムによる抽選と課題の提出の2種類。「志望度」は自分がその授業をどれくらい履修したいかを1〜9の数値から選択する制度です。自分の選択した授業の志望度と、相手の選択した授業の志望度を加味した相対評価で履修可能かどうかが決定されます。

自分が課題の提出では、提出された課題を教授に対してどのような判断を下すかがポイント。なかば運の要素も絡んできます。

つまり、どうすればその学期の時間割を理想に近づけることができるかどうか、選抜制度のシステムを理解し戦略を練る必要があるため、制度に慣れなければ全く希望の時間割にならないということも…。

しかし、課題提出に関しては、その授業に対する思いと相手に自分の考えを伝える力がれば困ることはないと思っています。

3. 選択肢の多さが迷わせる

一見、慶應SFCのメリットでもある「文理の領域を横断できる豊富な授業」、「最大3つまで入ることができる研究会」 といった特徴は、選択肢の多さ故に学生を迷わせるのです。慶應SFCは専門性がないと言われることも多く、その事実、興味のある授業をとっていた結果、自分のやりたいことが定まらない、広く薄くで終わってしまうということにもなりかねません。経済学部、工学部のように専門性が入学して定められている学部とは違い、一本となる「学びの軸」を自分で作っていく必要があります。

まとめ

SFCのメリット・デメリットについて紹介してきましたが、共通して言えるのは、メリットもデメリットも自分次第でコントロールできるということです。入学前に目的を見つけられないまま人でも大丈夫。ここまで紹介した通り、SFCではさまざまな授業や仲間に出会えるため、自分のやりたいことを模索し、様々なことに取り組むチャンスがたくさんあります。そして、その後は自分の軸をしっかりと定め慶應SFCの環境を最大限利用していく。そんな姿勢が求められているキャンパスです。

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