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洋々LABO > AO・推薦入試情報 > 入試解説 > 日本の大学でリベラルアーツを学ぶ(1):国際基督教大学(ICU)

大学に進学する際に、医学の道を志して医学部に進んだり、法曹界を目指して法学部を選んだり、将来を見据えた学部選びをする人がいる一方で、大学に入って様々な分野のことを学んでから将来の道を考えたいという人も少なくないと思います。

後者の方にお薦めするのはリベラルアーツ(教養)を学べる大学です。リベラルアーツ教育においては理系文系を問わず幅広い分野が学べるのが特徴です。最近は日本の大学でもリベラルアーツを学べるところが増えています。

米国の大学をモデルにして授業も英語で行うところが多く、入試についても従来の枠に囚われない個性的な内容で行われることが珍しくありません。今回は何回かに分けてそういったリベラルアーツを学べる日本の大学の特徴的な入試を紹介したいと思います。

国際基督教大学(ICU)とは

ICUは1953年に開始した大学で学部は教養学部のみの設置となっています。

日本の大学でリベラルアーツといえばICUのことが思い浮かぶくらい、リベラルアーツ教育で定評があります。秋篠宮家の眞子さまと佳子さまが入学したことでさらに知名度が上がりました。

いろいろな入試制度がありますが日本の高校生の志望者のほとんどは一般入試またはAO入試を受験します。一般入試も少し変わった試験形式になっています。

英語ができないと合格できないイメージがありますがAO入試では英検2級レベルの英語力でも合格しています。

一般入試

ICUの一般入試はA方式とB方式の2つの方式があります。
A方式は以下の3科目の筆記試験で決まります。

  • 人文・社会科学または自然科学のいずれか1科目
  • 総合教養(AB共通)
  • 英語

B方式は2段階選抜となっていて1次選考の試験はA方式と共通の「総合教養」のみとなります。ただし、IELTS 6.5またはTOEFL iBT 79以上のスコアの提出が必要になります。2次選考は日本語での面接試験になります。

募集人員はA方式290名、B方式10名と大半がA方式での募集となります。AB両方式の併願も可能です。筆記試験は2月の上旬、B方式の2次選考は2月の半ばに行われます。

特別入学選考(AO入試)

AO入試にはAカテゴリーとBカテゴリーの2つのカテゴリーがあります。
ざっくり分けるとAカテゴリーは文系(人文・社会科学系)、Bカテゴリーは理系(自然科学系)と言えるかと思います。いずれも日本、海外問わず高校卒業見込みか卒業して3年以内であれば受験が可能です。

Aカテゴリーは評定平均値4.1以上、Bカテゴリーは評定平均値 4.0 以上、かつ数学または理科の評定平均値4.2 以上という条件があります。AB併願はできず、また、不合格時の再出願も認められていません。

いずれのカテゴリーも1次選考が書類選考、2次選考が面接という形です。共通の書類もありますが異なる部分も少なくありません。2次試験の面接については内容・形式とも大きく異なります。

両カテゴリーに共通の書類として入学願書があります。入学願書には志望理由ICUで学びたいこと自分を受け入れることがICUにとって重要である理由、を書く欄があります。「学校内外における自己活動歴と自己分析」も共通です。
リーダーとしての自分の資質について800字以内で記述します。さらに両カテゴリーとも推薦書2通が必要です。

Aカテゴリー

Aカテゴリーにのみ必要な書類として1500字の小論文があります。これは自分の特長を知ってもらうために自分の経験を伝えるためのものです。またAカテゴリーでは英語の資格の成績証明書(IELTS、TOEFL、TOEIC、英検、ケンブリッジ英検のいずれか)も必要です。

Aカテゴリーの2次選考はその場で資料についての質問を受け、さらに受験生同士でグループディスカッションを行うというものです。

Bカテゴリー

Bカテゴリーにのみ必要な書類として「自然科学分野の自主研究や理科課題研究の成果の要約」があります。1500字程度で記述します。

Bカテゴリーの2次選考は「自然科学分野の自主研究や理科課題研究」についてのプレゼンテーションと質疑応答になります。

定員は両カテゴリー合わせて45名となっています。

入試の日程は、出願締切が9月初旬、1次発表が10月初旬、2次選考が10月半ば、最終発表が10月下旬という流れになっています。