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洋々LABO > AO・推薦入試情報 > 入試解説 > 【解説】慶應文学部 自主応募推薦の総合考査(小論文)対策方法【おすすめ図書リスト付き】

みなさん、こんにちは。
今回は、慶應義塾大学文学部の自主応募推薦を検討している方に、その小論文の問題形式と効果的な対策方法について解説します。
この記事を読み終わる頃には、慶應義塾大学文学部の自主応募推薦の総合考査(小論文)対策に「哲学の知識」が有効である理由をご理解いただけるかと思います。

慶應義塾大学文学部 自主応募推薦入試の基本情報

慶應義塾大学の中でも、比較的倍率が低い入試方式である文学部の自主応募推薦入試についての基本情報をまとめました。
この基本情報は、慶應義塾大学の公式HPを参考にしたものになっております。(http://www.admissions.keio.ac.jp/exam/bunsui.html

① 倍率

例年、約2.7倍ですが、2018年度のみ応募者減少により、さらに低い倍率となりました。
2016年度の倍率は2.74倍(332人の応募者のうち121人が合格。)
2017年度の倍率は2.72倍(322人の応募者のうち118人が合格。)
2018年度の倍率は2.43倍(300人の応募者のうち123人が合格。)

② 必要な評定平均

高等学校全期間(最終学年の1学期まで,2期制の場合は前期まで)の調査書の「全体の評定平均値」として4.1以上が必要とされています。
指定校推薦などで必要とされる評価平均と比較すると、若干低い基準といえるでしょう。

③ 書類や試験のステップ

「調査書」、「評価書」、「自己推薦書」、「総合考査I」、「総合考査II」による選考があります。
2019年度は2018年11月1日~11月5日に出願書類、つまり「調査書」、「評価書」、「自己推薦書」を提出し、その後2018年11月23日に「総合考査I」、「総合考査II」の選考が行われます。

慶應義塾大学文学部の自己推薦の小論文 問題形式

総合考査I

まず、総合考査Iでは10000字程度の課題が提示されます。それを読んだ上で、300字程度で、課題文の要約や、課題文に対する意見を論述させる問題がほとんどです。
慶應義塾大学の公式HPにも、「各種資料に対する理解力,文章構成・表現力,分析力等を総合的な視点から考査します。」とある通り、制限時間の120分の中で、総合的にレベルの高い回答を作成することが鍵になりそうです。

総合考査II

こちらは、何かしらのテーマが与えられ、それに対して300字程度で論述する問題です。この総合考査IIのテーマは抽象度が高く、鬼門となっております。
さらに、こちらの考査に関しては、公式HPにも、具体的な評価対象が明記されておらず、例年、受験生の頭を悩ませております。

慶應義塾大学文学部 自主応募推薦 総合考査(小論文)の対策法

総合考査Iの対策法

何より厄介なのは、この10000字を超える長文の課題文です。一方で、問題内容は、要約や意見論述などの至って普通の内容です。
そのため、長文の課題文をできる限り早く、且つ重要なポイントを見逃さずに読めることさえできれば、特に難易度は高くない考査ともいえるでしょう。

そのためには、やはり日頃の勉強の時から、時間を決めて長文を的確に読み込む練習を重ねることが有効な対策方法として考えられます。
さらに一般的な小論文対策をしていれば、内容要約や、意見論述という問題形式にそこまで苦戦することはないでしょう。

総合考査IIの対策法

前述の通り、こちらが慶應義塾大学文学部の自主応募推薦の鬼門ともいえる問題です。毎度、「愛」「正義」「文学部の存在価値」など、抽象度が高い哲学的なテーマを与えてきます。この対策としては、やはり哲学的な前知識をふんだんにいれておくことが有効です。

例えば、「愛」というテーマだけを与えられたと想定しましょう。
そのときに、「愛」について、どのように解釈し、そのように話を展開するかといったところに、その学生の教養の深さが表れるでしょう。もし、ある程度の哲学的な知識をもっていると、例えばプラトンという哲学者が愛について思考したときに用いたキーワードの「エロス」「アガペ」「フィリア」などに話を広げることもできるでしょう。
このように、抽象度の高いテーマを投げられたときも、哲学的な知識を有していると、テーマに一歩踏み込んだ内容の濃い小論文の作成ができるのです。

総合考査II対策にオススメ図書

①「高校生のための評論文キーワード100」

出版社:ちくま新書
著者:中山 元

こちらは、大学受験の小論文対策全般に活用できる優秀な一冊です。「情報」、「自己」、「記号」などの小論文頻出のキーワードごとに、様々な視点からの説明がまとめられていますが、哲学的な切り口からの説明も多く、総合考査2対策にもってこいといえるでしょう。

②「14歳からの哲学入門」

出版社:二見書房
著者:飲茶

「高校生のための評論文キーワード100」で、哲学に少しでも興味を持ったら、是非こちらの本でより深い哲学の世界に触れてみることをオススメします。この著者の飲茶さんの哲学系の本はどれも分かりやすく、難解な哲学的な概念をすぐに理解できるので、哲学初心者にぴったりです。

慶應義塾大学文学部 自主応募推薦の総合考査(小論文)対策に哲学が重要である理由まとめ

総合考査Iと総合考査IIがある中で、総合考査Iの要約問題などはある程度正解が決まっています。そこで、他の学生と差をつけやすいのは、やはり総合考査IIになってきます。
ここで出題される抽象度の高い哲学的なテーマを取り扱うためには、まず受験生も哲学に関してのある程度の知識を得ておくことで、他の学生と大きな差をつけることができるでしょう。

オススメ図書なども活用して、是非受験勉強の合間の休憩などに、哲学の世界を冒険してみてはいかがでしょうか。